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■アビガンについての中途半端な報道
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-日刊ゲンダイ- 2020年7月16日記事
『富士フイルム富山化学のコロナ治療薬候補「アビガン」有効性に黄信号【プロはこう見る 経済ニュースの核心】』
https://news.yahoo.co.jp/articles/7381b8786d939aed02fe5e502a7a50c6b91591e5 >
【プロはこう見る 経済ニュースの核心】
安倍晋三首相ののめり込みぶりから“アベガン”ともヤユされる、新型コロナウイルス治療薬候補の「アビガン」(一般名・ファビピラビル)。全国47医療機関を対象に、そのアビガンに関する臨床研究を進めてきた藤田医科大学は先週末、「明確な有効性は確認できなかった」とする最終報告をまとめた。国主導による備蓄計画に黄信号がともった格好だ。
この臨床研究は今年3月上旬から5月中旬にかけて軽症や無症状の新型コロナ患者88人に対して行われた。「入院初日から最長で10日間アビガンを投与するグループ」と「最初の5日間は投与せず、6日目以降に投与するグループ」とに分けて有効性や安全性を確かめようというもので、ウイルスの消失・減少や解熱効果などを評価した。
その結果、6日目までにウイルスが消失した患者は「最初から投与グループ」では66・7%、「5日間投与せずグループ」が56・1%。また熱が下がるまでにかかった平均日数は前者が2・1日だったのに対し、後者は3・2日だったという。このため同医科大では「ウイルス消失や熱が下がりやすい傾向はみられたものの、有効性が確認できるような有意差はなかった」と結論づけた。
アビガンは富士フイルムホールディングス(HD)傘下の富士フイルム富山化学が開発した新型インフルエンザ治療薬。国が4月に打ち出した緊急経済対策(第1次補正予算)で最も有力な新型コロナ治療薬候補として位置づけられ、139億円の予算を充てるなどして備蓄計画が進む。今年度末までには現在の約3倍の200万人分の備蓄量を確保する方針だ。
ただアビガンを巡っては藤田医科大が全国407医療機関、計2158人の新型コロナ患者を対象に行った観察研究でも「重症患者に投与しても治療経過が思わしくなく、高齢患者では死亡率が顕著に高い」などとした報告が出されており、医療関係者の間からは有効性を疑問視する声も上がっている。
富士フイルムHDでは現在、対新型コロナ薬としての薬事承認に向けた治験を展開中だが、予断を許さない情勢だ。
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経済ジャーナリストが、薬のプロ?
しかも、藤田医科大学の報道を確認していないし、いい加減です。
報道では、対象治験者の1/4が開始後すぐウイルスがなくなり、89名では統計的に有意性が出なかったので、評価の対象外になりました。
もう少し、対象母数があれば、統計的な効果が確認できた可能性があると、インタビューでも伝えています。
いくら『アビガン』でも、リスク群には効きにくいし、効果も出づらいです。
また、『アビガン』と遅延投与の『アビガン』を比べても、大きな差は出にくくなります。
そして、無症状と軽症者では、自然治癒で8割位治る場合もあり、『アビガン』を使用しても比較するには難しくなります。
そもそも、『アビガン』治験のデザインがインチキだったのです。
3,000名も『アビガン』を使ったのに、観察研究を治験に含むことをしませんでした。
また、重症者に『アビガン』を使えば、効かない患者も多くなり死亡率も高くなります。
これのどこがプロでしょうか?
だいたい、ウイルスの消失や熱が下がりやすい傾向が見られたなら、普通は有効と言えますよね。
『アビガン』は、ウイルスを阻害して、重症化を防ぐために期待されているのですから。
共同通信と同様に、ネガティブな情報のみ抽出して、それのみ強調して伝えています。
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