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情報操作について

2019/07/19

『情報操作』は、ある意図、または目的をもって、情報(証言・記事・写真・映像)に手を加えることです。

また、そのことによって、人または大衆をある方向に導こうとする行為です。

広い意味では、ブランディングやコマーシャル、比較広告などの商業活動も含まれています。



情報をありのままに提供するのでなく、内容や公表の方法などに手を加え、世論形成をある方面に有利になるよう操作している場合も多いのです。

報道機関の取材・編集・報道の一連の活動に介入して、その内容や社会への提示の仕方に影響を及ぼします。

そして、究極的には、世論形成に操作を加えようとする場合もあるのです。


情報源(ニュース・ソース)が、色々と工夫を凝らして行うことも多いです。

また、その意図を受けて広告会社、PR会社が「仕掛け」を考案、実行することもあります。

そして、報道企業の内部で、これに呼応する者が出る場合もあります。


本来、取材記者や編集者は、これらの情報操作にのせられないようにしなければなりません。

情報源側の広報サービス、リーク(秘密の打明け話)、あらかじめ試してみる為の情報の提供、オフ・レコ、イベント演出など、もろもろの操作手段に、注意をしなければならないのです。


しかしならがら、古典的な操作方法も実行されています。

圧力・暴力・物品の贈与・金銭などの利用についても、依然として軽視できないのです。

コロッと調略されてしまう場合もあるからです。


でも、情報操作のすべてが、悪徳行為だとは言い切れません。

それは、宣伝や広告、広報活動にも当てはまるからです。

ありのままで出して、悪い部分が目立てば、その企業の商品を購入してくれる顧客は減ります。

企業などであっても、支持を勝ち取って、維持し続ける為に、情報を操作することは重要な部分でもあります。

企業経営をしていると、マーケティングで宣伝や広告について学ぶので、情報操作やプロパガンダについても詳しくなってしまうのです。


報道活動の現場では、常に【虚】と【実】の駆け引きがあると考えなければなりません。



情報受信者の判断が、自分の意図するものになるように、情報に手を加えている場合もあります。

そして、そこでは、 あらゆる手段が用いられているのです。

国家権力などによる、情報の強権的抹殺や情報の強制的捏造も、広義の『情報操作』となります。

ここでは、主にマスコミなどで行われるものを説明します。


① 消息筋
「消息筋によれば・・・」、「関係先によれば・・・」と書いて取材源を伏せた形で、権威があるように装い、自分の意見を述べる。

② 怖れがある
「・・・の怖れがある」と書いて、不特定多数の意見のように装って、自分の意見を潜ませる。

③ 誘導質問
自分の意図する回答が得られるように、誘導的に質問する。

④ コピー&ペースト
長い文章の中から、自分の意図に合うような一部分を切り出し、それを繋ぎ合わせて、意図通りの文章にする。

⑤ やらせ
人に依頼して、意図に沿った行動をしてもらい、それを目撃事項として報道する。

⑥ コメント
事件に対する説明を付け加える中で、自分の意図する解釈を述べる。

⑦ 言い換え
否定的な単語を肯定的な単語に置き換える。テロリズムをレジスタンスと言い換え、争乱を抗議デモと言い換えるたぐい。

⑧ 因果関係
都合のよい原因・結果関係を示す。そんな悪い子だったのなら、そんな悪事もするだろうと思わせる。

⑨ 注意転換
センセーショナルな事件によって、人々の関心を他へそらす。

⑩ 劇場型
誰かを悪者に仕立てて、共通の敵を作り、人々の憎しみをそちらに集め、自らを正義の味方にする。

⑪ 偏向報道
紛争中の一方の当事者の意見のみを取り上げ、他方の意見を書かない。




米国の宣伝分析研究所は、 第二次大戦中に 「効果的な情報操作の研究」を発表しており、世論誘導・情報操作には7つの手法(プロパガンダ技術)があるようです。

① 攻撃相手にネガティブなレッテルを貼る (ネームコーリング)

② メリットを最大限に強調、デメリットは矮小化する (カードスタッキング) 

③ これが世の中の趨勢であるように言い立てる (バンドワゴン)

④ 権威者やカリスマ的な人に語ってもらう (証言利用)
 
⑤ 自分たちが味方であると一体感を強調する (平凡化)
 
⑥ さまざまな権威や威光を持ち込んで正当性を強調する (転移)
 
⑦ 普遍的道徳的なものと自分を結びつける (普遍化)



クエスト不動産経営管理(株) 石光良次


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