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不動産投資での歪みはすぐに無くなる

2019/07/02

不動産投資での『フルローン』や『オーバーローン』は、市場の歪みから起きていました。

実際問題として、これらは「量的緩和政策」と「金融機関のモラルハザード」によって起きていたのです。


そもそも、ゼロ金利のような政策については、歴史的に見ても珍しいことです。

通常は、そのような金利水準にしていると預金者からの文句が出てきて、そのような金利を維持することができません。

「日本の借金が多すぎて、金利を上げることができない」ことが理由とも言われています…。


また、金融機関のモラルハザードは、本来起きない類のモノでした。

つまり、金融機関は、まともに普通の仕事をしていれば、ちゃんと儲かるような体制になっているモノなのです。

安くお金を借りて、高くお金を貸すからです。


そもそも、金融機関については、お金を循環させる機能があるので、世の中から大切にされていました。

特に、資本主義の世の中では、資本についてはとても大切になります。

大切にされている例として、昭和の銀行の『護送船団方式』が有名でした。


これが、封建社会であれば、宗教や王政によって、商人の地位を低くされることもありました。

江戸時代では、士農工商の制度があり、商人は武士や農民よりも地位が低くなっていました。


平成の時代は、予想外のことが多数起こりました。

バブル崩壊によって、不動産はピンからキリまで、評価がわかれるようになったのです。

バブルのように、土地を持っていれば、右肩上がりになる時代ではなくなりました。


リーマンショックのようなことがあって、収益物件が世の中の市場に溢れるようになっていました。

そのような中で、ガバガバの「量的緩和」が行われたのです。

すると、人気の無かった収益物件にまで、新たなプレーヤーが進入してきたのです。

タイミングが抜群に良かった人は、ひと財産をつくることができました。

しかし、これは谷の部分や、谷から上昇する時に購入をされた方なのです。


どうしても、一般的な人については、情報の入手が遅くなります。

やっとこさ、値段の上昇があってから、不動産投資をする検討を始めるのです。

そして、収益不動産を購入する時には、もうすぐピークとなる時や、それに近い時に買ってしまうのです。



『フルローン』や『オーバーローン』が表に出てきたことついては、この歪みが最大化した結果です。

このような裏技ばかりをしているプレーヤーがいれば、揺れ戻しが来るのです。

危ない裏技は、表に出るようになれば、すぐにアウトになるのです。

本当に儲かるのならば、普通の人は自分自身でやって、誰にも教えることはしません。

それを、怪しげなコンサルタントが、したり顔で「やってはいけない裏技」を教えて、自分自身の儲けにしていたのです。


自分だけ凄い裏技をしていると思っていると、しっぺ返しを喰らうのです。

不正や改竄などをしていれば、それを維持することについては、最終的には不可能なのです。

いずれ、大きな流れとして跳ね返ってきたり、不正がバレたりして、おかしな歪みは無くなってしまうのです。

つまり、皆が簡単に儲かり、持続するような市場をつくることは、非常に難しいのです。

特に、資本主義の世の中であれば、誰かが儲ければ、誰かが損をするようなトレードオフの関係になっている場合が多いのです。


タイミングは一瞬かもしれませんが、不動産投資のようなリスクが大きいモノで失敗すると取り返しのつかないことになります。


不動産コンサルティングマスターやCPM(米国不動産経営管理士)のような、まともな不動産の専門家に確認をしなければ、良い食い物にされてしまうでしょう。



クエスト不動産経営管理(株) 石光良次


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