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「何とかなる」で失敗を繰り返す国②

2021/06/19

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-時事通信-  2021年6月13日記事

『「何とかなる」で失敗を繰り返す国でいいのか、がんばれ日本!【江上剛コラム】』


https://news.yahoo.co.jp/articles/7d6832ff29f97fcd51e92430702cc8747a997c28 >



(4)感染状況の実態
 
緊急事態宣言や、まん延防止策などが実施されるが、どの程度効果があったのか、科学的に説明してほしい。

飲食店が時短営業し、酒の提供が禁止され、百貨店の多くのフロアが閉まっている。マスコミでは、コロナ患者が何人発生したと連日報道される。

ところが、どこでどのように感染したのか、説明されない。本当に飲食店で感染しているのか、百貨店は危ないのか、科学的に説明してもらえなければ、どのように気を付けていいのか、本当のところは分からない。

いつまでも、人が集まることだけを避けようという「3密」回避指示では、無理があるだろう。もう少し科学的な情報開示ができないのか。

 

(5)五輪・パラリンピック体制
 
いったい誰が望んで東京五輪・パラリンピックを誘致しようと考え、実行したのか、今となっては分からないが、コロナ禍の今、国民の過半数が開催を望んでいないのに、いまだにきちんとした方向性が示されない。
 
国会審議で問題になったが、菅義偉首相は用意された答弁を棒読みするだけだ。どうしてもっと具体的に説明できないのか。

外出を控えるように呼び掛けながら、聖火リレーを継続している。マスコミも、一方でオリ・パラ中止問題を報道しながら、もう一方で聖火リレーを報道する。国中が錯乱状態にでも、なっているかのようだ。

首相は、安全に開催しますと言うだけで、もっと国民に向かって具体的な安全策を説明し、協力を真摯(しんし)に呼び掛けるべきだ。

それに、政府と東京都、五輪組織委員会が本当に一致協力しているのか疑問だ。報道だけ見れば、コミュニケーションが取れておらず、お互い、責任をなすり付け合っているように思える。

もし、オリ・パラがなければ、日本のコロナ対策は、もっとフリーハンドで可能になり、ここまで混乱しなかっただろうと私は思う。



◆甘い予測が横行

誤解を恐れずに言えば、今の事態は、第2次世界大戦に敗れたことを、ほうふつとさせないか。

第2次世界大戦中に陸軍省軍務局軍事課長として勤務し、東条英機の秘書官を務めた故西浦進氏の著作「昭和陸軍秘録─軍務局軍事課長の幻の証言」(日本経済新聞出版社)、「昭和戦争史の証言─日本陸軍終焉(しゅうえん)の真実」(日経ビジネス人文庫)を読んだ。

両書は、日中戦争の初めから敗戦まで、陸軍の中枢にいて、事態の推移を冷静な目で見詰めてきた著者の貴重な記録である。

それを読んでみて気付くのは当時、戦局への甘い予測が横行し、科学的な分析をせず、何とかなるだろう的に戦線を拡大し続けて、国を滅ぼしかねない事態になったということだ。

陸軍と海軍の仲が悪かったとはよくいわれるが、陸軍の中にも派閥争いがあり、それぞれが協力せずに作戦を遂行していた。

1931年の満州事変に始まり、37年には中国と本格的戦争状態となる。いろいろなルートをたどり、戦争を終わらせようと動くが、うまくいかない。

いったん始めた事業だが、このままいくと大きな損失になることが分かっていながら、ずるずるとやめる決断ができないところは、今のオリ・パラそっくりだ。誰も責任を取って異論・反論をまとめられないのだ。



◆「真剣な研究をすべきだった」
 
欧州でドイツが快進撃を始めているとの情報が入ると、フランスや英国はいずれ滅びるとの甘い予想で、インドシナ半島に進出する。蒋介石への支援ルートを断つとの名目だが、その際、米国と戦うことになるのか、できれば戦いたくない、と陸軍と海軍で考え方が分かれたと西浦氏は指摘している。

陸軍側は、米国と英国を分けて考える英米可分論、海軍は米国と英国は一体であるとの不可分論。実際、米国は、第2次世界大戦に参戦するのを渋っていた。これは英国首相チャーチルの著作「第二次世界大戦」(河出文庫)にも詳しい。

しかし、インドシナ半島やシンガポールなどに進出すれば、米国の参戦を促すだろうと考えていた西浦氏、はインドシナ半島進出に反対だった。

西浦氏は「あとから考えれば、実際このときに真剣な対米英戦の研究をすべきであった」(「昭和戦争史の証言」209ぺージ)と書いている。

この時、口では対米英戦辞せずと強気なことを言いながら、陸海軍共に本当に戦う覚悟はなかったということらしい。

「国家として不明確なる決意の下、一歩一歩戦争へ入っていったのであった」(同書)。

中国で戦い、ソ連と対峙(たいじ)し、それらを捨てて、南方、インドシナに進出するならまだしも、最後は何とかなるだろうという甘い予想、期待だけで戦線を拡大していったのである。

ことわざ通り、二兎(と)を追う者は一兎をも得ず、となったのである。


 
◆耳当たりのいい言葉
 
科学的な情勢分析をせず、ドイツに勢いがあるから大丈夫などと考えて、準備もせず、勝手に戦争を進め、どうしようもないほど悪化させていったというのが実態なのだ。

そして最後は、政府首脳も自分たちで結論を出せなかった。誰も自分の責任で戦争をやめることができなかったのだ。もはや負け戦だとは分かっていたにもかかわらず、である。その結果、天皇陛下のご聖断を仰がざるを得なかったのだ。

現状の日本に当てはめると、政府首脳は、オリ・パラを中止すれば、どれだけ損失があるのか分からないとか、政治問題化して内閣が持たないとか、反対しているのは一部野党につながる勢力だけだなどと考えているのではないかと思う。

確かにやめるのは、困難な結論だろう。今回は陛下のご聖断に頼ることもできない。

それならば、関係者は、やめた場合、コロナ禍対策が柔軟になるとか、もしこのまま強行し、多くの外国人が入国することで、コロナ禍が全く収束しなければ、どうなるのかなど、今こそ、科学的に検証すべきではないのか。

やめる、やめないという拙速な議論でなくてもいい。国民としては、「何とかなる」という甘い予測ではなく、コロナ禍が収束しない現状において、オリ・パラを実施するメリット・デメリットの科学的な検証結果を責任者から伺いたい。

絆を深めるとか、人類がコロナに勝った証しとか、耳当たりのいい言葉は聞きたくない。その言葉も以前は、「震災復興五輪」だったではないか。

中身の乏しい言葉ほどむなしく、また私たちをいら立たせるものはない。私たちは、科学的な説明を責任のある人たちから聞く権利があるはずだ。情報の混乱ほど私たちを不安に陥れる事態はないからだ。

(時事通信社「金融財政ビジネス」より)

江上 剛(えがみ・ごう)


早大政経学部卒、1977年旧第一勧業銀行(現みずほ銀行)に入行。総会屋事件の際、広報部次長として混乱収拾に尽力。その後「非情銀行」で作家デビュー。近作に「人生に七味あり」(徳間書店)など。兵庫県出身。



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