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コロナ感染で「11日間入院」 アビガン投与で退院①

2021/01/19

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 -現代ビジネス- 2021年1月9日記事

『コロナ感染で「11日間入院」…35歳女性の孤独で壮絶な体験』


https://news.yahoo.co.jp/articles/9cb09ab3c61dfe8682b585cbd563d506b3d76c4e  >



新型コロナウィルスの感染拡大が止まらない。東京都の感染者数は毎日増加の一途を辿り、1月7日には初めて1日の感染者数が2000人を超えた。ついに1都3県では2度目の緊急事態宣言も発令されるなど、もはや感染は他人事ではなく、すぐそばにまで迫っている。


だが、どんなに感染対策をして「素手では何も触らない」ように気を付けていても、突然コロナに感染することがある。楓さんは、日々、感染対策をできうる範囲で徹底していたにも関わらず感染した一人だ。重症化するリスクは低いといわれている30代で基礎疾患もないが、11日間の入院を余儀なくされた。

なぜ感染したのか? 症状はどういったものだったのか? 入院中の様子は? 感染初期から退院後のいままでを振り返っていただいた。



徹底していた「接触からの感染対策」

昨年1月後半に新型コロナウィルスの感染が報じられてからは、あっというまに感染の危機感が身近に迫った。飛沫感染、接触感染、連日聞こえてくるコロナの話が常に頭をよぎり、公共の場での人との接触が怖くなった。

コロナ以前から、私は少し潔癖気味だったので、接触に対する感染対策は人より徹底していたように思う。公共の場では、どんなものも直接自分の手では触らなかった。ねこの手の形をしたゴム製のアイテムをチェーンでバッグにとりつけ、コンビニやお店のドアをあけるときも、自分の手は使わずこの”ねこの手”で触る。

それから、エレベーターのボタンやATMの画面を触るとき用に感染防止リングを指先にはめて、指が直接触れないようにしていた。いくら念入りに手を洗っても、色んな人が触るものに触れたら意味がない。

もちろん、どこにいくにも必ずマスクもしていた。家に帰ってからは、最初に手洗いとうがい。そして玄関エリアに戻り、洋服に除菌消臭スプレーをかけて干す。次に買ったものをシンクに出し、1つ1つ洗う。

バッグの外側や中身の消毒。リモコン、ボタン、ドアノブなども1日に数回消毒。窓をあけて換気をよくし、フロアを毎日掃除機がけし、除菌シートでふきとりもしていた。こんな形で、ウイルスや菌を可能なかぎり排除していた。でも、そんな対策は意味があったのだろうかと思う瞬間は、ある日突然に訪れた。



突然の発熱、頭痛、そして入院

その日は、週末前から始まりかけていたいつものアレルギーの症状を煩わしく感じつつも、オフィスに向かった。夜には、くしゃみも加わり症状が強くなるのを感じた。翌日目を覚ますと身体が熱い。38.2度ある。かかりつけの耳鼻科に電話すると、先生から細かく様子を聞かれた。

先生は「ご自身の判断になるけれど、抗原検査を受けたほうがいいのではないか」と言った。恐れていた恐怖が一気に目の前にやってきて、現実逃避したくなった。約束した時間に診察へ向かった。

コロナを疑う場合は他の人と一切接触できないので、事前に時間を決め、防護服をきた医師が室外の診察エリアで診てくれる。長い綿棒を2センチほど鼻にいれて、抗原検査が行われた。思ったより辛くない。この検査では、コロナとインフルエンザの両方が分かる。

自宅に戻って結果の連絡を待った。途方もない不安で頭がパンクしそうになりながら、待つこと20分。電話がかかってきた。「楓さん、抗原検査でコロナの陽性が出ました」まさか、私が? いつ? どこで? お願い、風邪だといって! (涙)非常に残念な事実を突きつけられた瞬間だった。

先生が発生申請書を保健所に提出後、保健所から電話がかかってきた。39度以上に熱があがって少し朦朧としていた。主には濃厚接触者を特定するための、1時間ほどの綿密な質疑応答だった。

入院しなければいけないということも告げられた。コロナに治療薬がないことは分かっていたので、入院は全く想定していなかった。入院したくなかった。コロナは急変することが多いウィルスだから1人で倒れたら誰も助けられない、と保健所のかたに説得された。申し訳ない抵抗だったと思うが、小さい頃に月の半分を点滴入院することを繰り返していた私は、病院自体がトラウマで正直入院など2度としたくなかった。



院内のやりとりは基本、LINEで

急速に身体から水分が奪われていくのを感じていた。朝から何も口にしていないことを思い出し、スポーツ飲料を飲んでみたけれど味がしない。プリンも食べたけれど、香ってくるはずの甘い匂いも感じなかった。前日の夕食のときにはあった味覚と嗅覚がなくなっていることに、このとき初めて気づいた。

高熱と激しい頭痛に襲われながら、なんとか一晩を明かした。明朝、入院先が決まったと早速連絡が入った。感染が急速に拡大し、病院の逼迫した状況を保健所の方から聞いていたので、すぐに案内してもらえたことは有難いことだった。入院を拒むなんてとんでもない話だった。前日以上に得体の知れない身体の辛さが増していたから、今日からは病院に頼れると思ったら若干気持ちが和らいだ。

入院のための身支度をして迎えの専用車に乗り、病院に到着すると防護服を着た看護師さんが迎えてくれた。病院内の動線も、感染防止の観点からコロナ患者用に区切られていた。専用のエレベーターで病棟にあがり、通された病室は個室だったので内心ほっとした。

コロナで入院になったとしてもどこの病院か、相部屋か個室かなどは、自分では選べない。症状によって決まるそうだ。この入院自体が公費で賄われているので、保健所の指示に従うことになる。

看護師さんから最初に聞かされたのは、コロナ患者における対応方法で、感染リスクがあるため医師や看護師さんとの接触は最低限のものになるということだった。基本的に診察はLINEを使って遠隔で行われるということ。LINEだなんて今っぽいくらいにしか思っていなかったけれど、このLINEでの細かなやりとりが入院中ライフラインのようになって救われた。

指示通り、体温、血圧、脈拍、血中酸素濃度を計測し、症状をチェックシートに書き込み早速LINEで送った。入院中このチェックシートは毎食後記入して写メをとり、確認してもらう流れだった。


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②に続く




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