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新型コロナの重症者77%にアビガンが投与され73%で軽快(大学病院)

2020/11/29

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 -Gem Med- 2020年9月11日記事

『新型コロナの重症者、77%にアビガンが投与され73%で軽快、16%にECMOが施され64%で軽快—医学部長病院長会議(2)』

https://gemmed.ghc-j.com/?p=36000  >



大学病院では、新型コロナウイルス感染症の重症患者を総計487名受け入れており、アビガンを77.62%に、人工呼吸器を73.10%に、ECMOを16.02%に、ネーザルハイフローを4.52%に投与・実施するなどしている—。

効果を見ると、アビガン投与では72.75%が、人工呼吸器装着では67.98%が、ECMO装着では64.10%が、ネーザルハイフロー装着では77.27%が軽快している—。

全国医学部長病院長会議が9月10日に公表した「新型コロナウイルス感染症に関する大学病院の経営状況調査」および「新型コロナウイルス感染症における重症症例に対する治療実態調査結果」から、こういった状況が明らかになりました。



重症患者への治療法、アビガン77.62%、ECMO16.02%、ネーザルハイフロー4.52%など


Gem Medでもお伝えしているとおり、新型コロナウイルス感染症は、我が国の医療提供の砦となる大学病院の経営にも深刻な悪影響を及ぼしています。

全国医学部長病院長会議の「新型コロナウイルス感染症に関する大学病院の経営状況調査」結果によれば、▼新型コロナウイルス感染症の影響で、4・5・6月の3期連続の「赤字」経営となっている▼外来患者数・入院患者数・手術件数などは6月に入って、回復の兆しを見せているものの、依然として前年同期に比べて「著しい減少」が続いている—ことが分かっています。

高度医療提供が、その使命の1つとなっている大学病院では、当然、相当数の「重症患者」を受け入れ、専門的な医療提供を行っています。そこでは多くの医療資源(機器、医薬品、マンパワー)を投入しなければならず、新型コロナウイルス感染症の重症患者対応に医療資源を集約化・重点化するために、「予定入院・予定手術の延期」を行い、それが経営の悪化の大きな1要因となっています。

あわせて全国医学部長病院長会議では、「新型コロナウイルス感染症における重症症例に対する治療実態調査結果」を公表。新型コロナウイルス感染症の発生から、今年(2020年)7月末までに82大学病院で受け入れた重症症例(487例、国の定義と同様に「ICU入室」または「人工呼吸器」を必要とした症例)に対し、どういった医療を提供し、効果はどうであったのかを整理しています。この秋冬からは「新型コロナウイルス感染症」と「季節性インフルエンザ」とが並走すると予想されます。重症患者の発生も予想され、治療法を選択する際の重要データになります。


まず、82の大学病院合計で487名の重症症例を受け入れており、1病院当たりの平均は5.94名、最も多い病院では45名の重症症例を受け入れています(受け入れ数ゼロの大学病院はない)。このうち死亡例は98名で、死亡率は20.1%となっています。


こうした重症症例に対して使用した治療法を見ると、多いほうから次のようになっています。新型コロナウイルス感染症では「合併症として血栓が生じやすい」ことが分かってきており、ヘパリンなどの積極的な抗凝固剤投与も多くの症例に行われています。

▼アビガン等以外の抗菌薬投与:81.72%
▼アビガン(一般名「ファビピラビル」、新型・再興型インフルエンザウイルス感染症治療薬で、現在、新型コロナウイルス感染症への効果を研究中)投与:77.62%
▼人工呼吸器:73.10%
▼栄養介入(経腸栄養もしくは中心静脈栄養(TNP)):66.74%
▼ヘパリン(未分画)(抗凝固剤):55.24%
▼ステロイド(吸入薬以外):42.09%
▼オルベスコ(一般名「シクレソニド」、吸入ステロイド喘息治療剤で、現在、新型コロナウイルス感染症への効果を研究中)投与:37.37%
▼フサン(一般名「ナファモスタット」、膵炎の急性症状改善薬で、現在、新型コロナウイルス感染症への効果を研究中):29.16%
▼腹臥位療法(通常の体位変換は含めない):29.16%
▼CRRT(持続的腎代替療法):19.71%
▼ECMO(体外式膜型人工肺):16.02%
▼プラケニル(一般名「ヒドロキシクロロキン硫酸塩」、全身性エリテマトーデス等の治療薬で、現在、新型コロナウイルス感染症への効果を研究中)投与:11.70%
▼ベクルリー(一般名「レムデシビル」、新型コロナウイルス感染症への効果が暫定的ながら唯一認められている):11.09%
▼カレトラ(一般名「ロピナビル・リトナビル」、HIV感染症治療薬で、現在、新型コロナウイルス感染症への効果を研究中)投与:10.06%
▼アクテムラ(一般名「トシリズマブ」、関節リウマチ等治療薬で、現在、新型コロナウイルス感染症への効果を研究中)投与:9.56%


治療法の効果、アビガン72.75%、ECMO64.10%、ネーザルハイフロー77.27%で軽快

これらの治療法を実施した効果についてもデータが示されました。軽快率の高いものから順に見ると、次のようになっています。ただし、症例数が少ない治療法もある点、自然軽快事例もあり「軽快率が高い=効果がある」とは言い切れない点などに留意が必要です。

▼スクロメクトール(一般名「イベルメクチン」、腸管糞線虫症や疥癬の治療薬で、現在、新型コロナウイルス感染症への効果を研究中)
→2名(重症症例の0.41%)に投与され、100%が軽快、死亡例はなし

▼アクテムラ(一般名「トシリズマブ」、関節リウマチ等治療薬で、現在、新型コロナウイルス感染症への効果を研究中)
→47名(重症症例の9.56%)に投与され、82.98%が軽快、12.77%が死亡

▼治験薬
→29名(重症症例の5.95%)に投与され、79.31%が軽快、13.79%が死亡

▼ネーザルハイフロー(専用の鼻カニューラを用い高流量(毎分30-60L)・高精度の酸素を患者に投与する)
→22名(重症症例の4.52%)に実施され、77.27%が軽快、18.18%が死亡

▼アビガン(新型・再興型インフルエンザウイルス感染症治療薬)
→378名(重症症例の77.62%)に投与され、72.75%が軽快、19.58%が死亡

▼オルベスコ(吸入ステロイド喘息治療剤)
→182名(重症症例の37.37%)に投与され、71.43%が軽快、20.33%が死亡

▼フオイパン(一般名「カモスタットメシル酸塩」、慢性膵炎における急性症状改善等薬で、現在、新型コロナウイルス感染症への効果を研究中)
→7名(重症症例の1.44%)に投与され、71.43%が軽快、14.29%が死亡

▼アビガン等以外の抗菌薬
→398名(重症症例の81.72%)に投与され、71.11%が軽快、20.10%が死亡

▼プラケニル(全身性エリテマトーデス等の治療薬)
→57名(重症症例の11.70%)に投与され、70.18%が軽快、22.81%が死亡

▼ステロイド(吸入薬以外)
→205名(重症症例の42.09%)に投与され、69.27%が軽快、22.93%が死亡

▼ヘパリン(未分画)
→269名(重症症例の55.24%)に実施され、69.14%が軽快、20.45%が死亡

▼人工呼吸
→356名(重症症例の73.10%)に実施され、67.98%が軽快、24.16%が死亡

▼栄養介入(経腸栄養もしくは中心静脈栄養(TNP))
→325名(重症症例の66.74%)に実施され、67.08%が軽快、20.62%が死亡

▼ヘパリン(低分子)
→42名(重症症例の8.62%)に投与され、66.67%が軽快、21.43%が死亡

▼フサン(膵炎の急性症状改善薬)
→142名(重症症例の29.16%)に投与され、65.79%が軽快、28.17%が死亡

▼腹臥位療法(通常の体位変換は含めない)
→142名(重症症例の29.16%)に実施され、65.49%が軽快、25.35%が死亡

▼ECMO(体外式膜型人工肺):16.02%
→78名(重症症例の16.02%)に実施され、64.10%が軽快、28.21%が死亡

▼リコモジュリン(一般名「トロンボモデュリン アルファ」、汎発性血管内血液凝固症(DIC)の治療薬。新型コロナウイルス感染症の合併症である血栓治療に有用と考えられている)
→38名(重症症例の7.80%)で投与され、63.16%が軽快、28.95%が死亡

▼カレトラ(HIV感染症治療薬)
→49名(重症症例の10.06%)に投与され、61.22%が軽快、30.61%が死亡

▼ベクルリー(新型コロナウイルス感染症への効果が唯一認められている)
→54名(重症症例の11.09%)に投与され、57.41%が軽快、14.81%が死亡

▼CRRT(持続的腎代替療法)
→96名(重症症例の19.71%)に実施され、50.0%が軽快、42.71%が死亡


なお、死亡率の高い治療法に関しては、「進行が早く、極めて重度の患者であり、その効果が現れる前に死亡してしまった」ケースが相当程度含まれていると考えられます。死亡率の高さのみをもって「安全性に問題がある」と考えるのは早計にすぎるでしょう。


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『アビガン』は大学病院で、新型コロナに使われており、結果を残しています。

しかし、未だに新型コロナの薬事承認がされていません。

さらに、メディアからは一斉に報道規制がされているようです。



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