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■コロナワクチン開発に警鐘
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-AERA dot- 2020年10月30日記事
『悪玉抗体ができる心配も…コロナワクチン開発に警鐘〈週刊朝日〉』
https://news.yahoo.co.jp/articles/61787fb5841ce27fa709a3105051c0f30ab59cb4 >
新型コロナウイルスが再び世界で猛威を振るいだす中、早期の開発が待たれるのがワクチンだ。日本も来年前半までに全国民分の確保を目指している。だが、実用化への道のりは想像以上に険しいことがわかってきた。医師が本音では「使いたくない」と警鐘を鳴らすワクチンの“弱点”とは。
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ワクチンの接種は、ウイルスと戦う抗体を体内に生成させて、免疫反応を起こすことが目的だ。
人間の免疫は、生まれながら備わっている自然免疫と、ワクチン接種や過去の感染によって得られる獲得免疫の二段構えになっている。自然免疫だけでウイルスや細菌をやっつけることもあるが、そこで突破された場合には獲得免疫が働きだす。司令塔となるヘルパーT細胞、抗体をつくるBリンパ球、感染した細胞を直接攻撃するキラーTリンパ球といった細胞だ。
ところで、抗体は本来、ウイルスを攻撃し排除する役割を担っている。ところが、大阪大学免疫学フロンティア研究センター招聘(しょうへい)教授の宮坂昌之医師によれば、そうした「善玉抗体」ばかりではなく、逆に病気を悪化させる「悪玉抗体」がつくられることがあるという。これによって引き起こされるのが、抗体依存性感染増強(ADE)という症状だ。
ウイルスが抗体と結びつき、免疫細胞に侵入して増殖。感染を全身に広げてしまうのだ。同じコロナウイルスのSARS(重症急性呼吸器症候群)やMERS(中東呼吸器症候群)でワクチンを接種した動物実験で、ADEが原因で感染がひどくなるという結果が出た。宮坂医師がこう話す。
「新型コロナの場合では、軽症な人ほど抗体量が少なく、重症化した人ほど抗体量が多いことが明らかになりました。ということは、新型コロナが悪玉抗体を生み出している可能性があるのです。最初に実用化されるいくつかのワクチンにはある程度、副反応が見られるかもしれません。慎重に使用されるべきです。先発のものが良いとは限らず、後発のワクチンでも安全性と予防効果がしっかりとしていれば、結局はそちらが使われるようになるのです」
急ピッチで進むワクチン開発を危惧する声があるなか、スピード感を抑制する動きも出てきた。
米食品医薬品局(FDA)は、最終段階の数万人規模で行う第3相試験の被験者の一部を2カ月間、経過観察することを求めた。
最も進んでいるファイザーでも、FDAに申請できるのは早くても11月後半になる見通しだ。11月3日の大統領選前の実用化を訴えるトランプ大統領を牽制(けんせい)し、ワクチンが政治利用されることに危機感を示した形だ。
ナビタスクリニック理事長の久住英二医師は、「拙速な開発を進めるということは、政治家の都合でしかありません。たとえ早く製品化されたとしても、人々が警戒してワクチン接種を忌避するような事態になってしまっては何の意味もありません」と指摘し、続ける。
「第3相試験の参加者はせいぜい2万~3万人に過ぎないから、10万人に1人とか100万人に1人にしか起きない重篤な副反応はわからず、市販後の調査でしか明らかになりません。ですから、十分な手続きを踏んでから承認したほうが、結局は接種率が上がるのです。最終的にはデータをしっかり見て判断することになりますが、私はコロナワクチンが実用化されれば使いたいと思っています」
多くの課題を抱えるワクチンだが、それでも医師らは「治療薬とともに必要不可欠」と口をそろえる。医療ガバナンス研究所理事長の上(かみ)昌広医師がこう語る。
「第1波では肺炎で死亡するケースが多かったのですが、ステロイド剤を投与するなどかなり処置がうまくできるようになっています。一方で、さまざまな合併症が起きることが最近の研究で明らかになりました。例えば、心臓の筋肉組織に炎症がある心筋炎。将来的に心不全になり、突然死する恐れもあるのですが、コロナ感染症で無症状だった人からも見つかっています。他にも、妊娠中の女性が感染すると重症化しやすく、死産のリスクが高まるとの報告もあります。無症状や軽症で済むならいいという話ではなくなっている。開発には多くの困難はあると思いますが、ワクチンは絶対に必要なのです」
ワクチンの有用性を巡っては、10月になって医学誌「ランセット」に気になる症例が発表された。米ネバダ州在住の25歳男性が、新型コロナに再感染し、2回目の感染のほうが症状が重くなったという。こうした事例はまだ数例しかないというが、一度感染しても免疫が働かない可能性があることになる。ワクチン接種で抗体ができても、感染や重症化を防げないのではないかとの見方も広がった。当然、ADEへの不安も拭えない。
日本ワクチン学会理事長の岡田賢司・福岡看護大学教授がこう説明する。
「わずか数例では、なぜ2度目の感染で重症化したのかはわかりません。ワクチン接種ではなく、感染によってできた抗体がADEを起こす可能性も理論上はあり得ます。ADEに関しては多くの関係者が心配し、研究も進んでいますが、現時点でコロナに感染している状態でADEが起きたという論文は見当たりません。ただ、世界中の人たちがワクチンを打つようになれば起きないという保証もないのです」
悪玉抗体ができる心配は尽きないが、ワクチンには抗体をつくる以外の有効性も期待されている。
というのも、抗体は細胞に入り込んでしまったウイルスを攻撃することはできないが、先にも少し触れた「キラーTリンパ球」や「マクロファージ」と呼ばれる免疫細胞が、感染した細胞ごとやっつける「細胞性免疫」という防御方法がある。
岡田教授が続ける。
「抗体が下がってきても、細胞性免疫が働けば、発病することは稀(まれ)です。水痘・帯状疱疹(ほうしん)ウイルスが典型的で、細胞性免疫がしっかりしていれば帯状疱疹は発病しません。多くのウイルス感染症に対しては抗体も大事ですが、細胞性免疫はもっと大事です。コロナワクチンでも初期試験のデータを見ると、細胞性免疫も誘導できているようです」
新型コロナの研究はまだ途上だ。技術革新が進み、より有効性と安全性の高いワクチンが開発されることを期待したい。
※週刊朝日 2020年11月6日号より抜粋
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コロナのワクチンについては、危険性が高すぎます。
最低でも5~10年は開発に時間が必要です。
安全性の確認ができていない中、無駄なワクチンを投与することによって副反応がでます。
必要の無いワクチンを投与することで、一生を棒に振る可能性もあるのに、いい加減すぎですね。
また、コロナウイルスの変異により、より危険なウイルスに変貌する恐れもあります。
政治的な事によって、無理矢理ねじ曲げることは、国民の為になりません。
報道をする側も、どこを向いて報道をしているか新型コロナについては分かり易くなっています。
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