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アビガンについての偏向ニュース

2020/05/21

共同通信が5月19日と20日に、『アビガン』についての偏向ニュースを流しました。

『治療薬アビガン、有効性示せず 月内承認への「前のめり」指摘』

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6360219 >

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新型コロナウイルス感染症の治療薬候補アビガンを巡り、国の承認審査にデータを活用できると期待された臨床研究で、明確な有効性が示されていないことが19日、分かった。複数の関係者が共同通信に明らかにした。感染した著名人がアビガンの投与後に回復したと公表し、安倍晋三首相は「5月中の承認を目指す」とするが、現時点で薬として十分な科学的根拠が得られていない状況だ。

アビガンは催奇形性の問題などがあり、専門家からは「効果や安全性を十分確認せずに進むのは納得できない」「月内の承認方針は前のめりだ」などの声が出ている。
アビガンは富士フイルム富山化学が開発した新型インフルエンザの治療薬。新型コロナ向けに国の承認を得るには、臨床研究や治験でウイルスの減少や肺炎症状の改善といった効果があるとのデータを示す必要があるが、企業による治験は完了していない。

企業とは別に、藤田医大(愛知県)を中心に多施設共同の臨床研究を実施。無症状と軽症の感染者を対象としてアビガンの投与時期を変えて比較する内容で、このデータが国の承認審査で活用できると期待されてきた。

しかし複数の関係者によると、今月中旬に厚生労働省に報告された中間解析結果で、ウイルスの減少率に明確な差が出なかった。研究は今後も続けることが決まった。

ほかにも全国の医療機関が参加する研究でアビガンが投与された患者約3千例のデータが集まっている。結果は近く公表予定だが、関係者は「審査の補足資料にはなるが、承認の主要な根拠には使えない」と話す。

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「有効性の判断には時期尚早のため、臨床研究を継続すること」とした意見は、藤田医科大学などの臨床試験で、第三者の委員会に言われています。

でも、「有効性が示せず」ではないですし、もし悪い効果ならば臨床試験も中止になります。

完全に、情報を捻じ曲げてきていますね。

臨床研究は、愛知県にある藤田医科大学など複数の施設に入院している軽症や無症状の患者86人を対象に、入院初日から最長で10日間アビガンを投与する人たちと、入院6日目以降に投与する人たちに分けて、ウイルスが6日目の時点で減っているかどうか比較するという方法で行われていたようです。

半分に当たる患者40人余りについての中間段階での解析の結果なので、もともとサンプル数が少なすぎです。

さらに言えば、無症状や軽症者についての臨床研究になるので、中等症からの比較でなければ、『アビガン』の効果はわかりづらいモノです。

もともと、無症状と軽症では、自然治癒でも7~8割治るとされており、『アビガン』でも9割なのです。

ただし、中等症からは、自然治癒と『アビガン』の効果に差が出始めるはずです。

日本感染症学会で、346名に投与されたデータでも、重症者でも6割効いていると発表されています。

自然治癒でも、新型コロナ重症者の6割も治るのでしょうか?

そもそも、『アビガン』の効果が、すぐに判断しにくいモノで、データを取っているのかも疑われますね。



問題なのは、共同通信の記事については、ワザと「アビガンに有効ではない結果が出た」と感じる人が出る内容となっていることです。

これは、明らかに印象操作です。

よほど、『アビガン』を薬事承認されては困るのですね。



クエスト不動産経営管理(株) 石光良次


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