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税務調査 午後の確認作業の注意点

2020/03/17

相続税の税務調査の行われる日の午後は、午前中の質疑応答を基に、預金通帳などの現物を確認しながらの調査が行われます。

このタイミングで、「家の中をちょっと見せてもらえますか」ということもあります。

税務調査官の見ている箇所は、家の中に金融機関に結びつくようなものがあるか、どうかということです。


調査官は、引き出しや金庫そのものだけでなく、その周辺にあるものにも注目しています。

通帳や印鑑の保管場所の周辺には、過去の伝票や手書きのメモなど「原始記録」と呼ばれるモノがあります。

調査官にとっては、一種の「お宝」が、置かれていることも多いので、重点的に探されます。

○年○月○日に、誰の名義でどんな保険に入ったかわかるような書類とか、郵貯の定額貯金の預入証など、調査官が喜びそうなものが出てくることがあるのです。

このような、お金に関する現物や故人のメモ帳などは、調査官にとっては、まさに「宝の山」なのです。

また、彼らは、申告漏れに結びつくものだけでなく、相続がすんだ後のお金の動きにも目を光らせています。


例えば、相続財産が分割協議に沿った形になっているかどうか。

通帳などの保管場所をチェックすることで可能になることがあるのです。

分割協議では、亡くなった人の財産をそれぞれ誰がもらうかが決められます。

ところが、申告では母親がもらうはずの預貯金が長男の名義に変わっているとか、長女の口座に振り込まれているといったことがあるのです。

母親は、配偶者の税額軽減の特例を使うことができます。

配偶者自身の法定相続分と1億6,000万円とのいずれか多い金額までは相続税がかかりません。

それを利用して申告したはずなのに、実際は長男の名義になっていたとなるとこれは問題です。

母親から長男に贈与されたということになるため、贈与税の申告が必要になるからです。

こうしたことを、通帳や印鑑の保管場所の近くにあるものをチェックすることによって、見つけることができる場合があるというわけです。


印鑑については、「誰の印鑑なのか」「何に使っていたものか」を確認します。

さらに印鑑の印影を取りますが、最初は必ず「カラ押し」します。

もし、亡くなった人の印鑑であれば、最後に使ったのは亡くなる前のはずですから、すでに朱肉が乾いて印影は取れないはずです。

仮にベタッとついたとしたら「最近、使いましたね」ということになります。

また、印鑑の数が多すぎると厄介なことになります。

今は口座開設には本人確認をすることになっているので、他人名義の口座を作ることはできません。

しかし、昔は、架空名義の口座を作ることが可能でした。

自分以外の名前の印鑑がたくさんあると、「もしかして架空名義の財産があるのでは?」とあらぬ疑いをかけられることになりかねません。

誤解を与えるような余計な印鑑がある場合には、整理しておいたほうが無難です。

印鑑については、亡くなった人のものだけでなく、家族が使っているものも一通り確認して、印影を取っていくこともあります。

しかし、家族全員の印鑑を準備しておく必要はありません。

普段使っているものを見せればよいのです。



クエスト不動産経営管理(株) 石光良次


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