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名義預金への返答

2020/03/10

預貯金に関する質問で、「控えめな答え」はNGです。

申告漏れの指摘の多い、「名義預金」につながる質問に注意しましょう。


税務調査の午前中の「ヒアリング調査」でよく聞かれる質問項目があります。

その中に、相続人である妻さんに、『自分の親の財産相続の有・無、亡き夫からの贈与の有・無、妻自身の収入の有・無の確認』があります。

調査官は、これらに対して「そういうものは私にはなかったです」という言葉を引き出したいと思って質問してきます。

もし、この言葉を引き出すことができれば、通帳などの現物を見ながらの調査の時、「この預金は奥さん名義になっていますが、奥さん自身の財産ではありませんよね」という方向にもっていけるからです。

「ご両親の財産を相続しておらず、亡きご主人から贈与も受けていない。専業主婦でご自分の収入もなかったということは、これはご主人の財産ですよね。だからあなた名義の口座であっても、相続財産であり相続税の対象になります」ということにしたいのです。

調査官の中には、話しやすい雰囲気を作り、苦労話などをうまく引き出しながら、相続人がついうっかり本当のことを話すのを待つ人もいます。

「奥さんはずっと専業主婦だったんですよね。仕事で忙しいご主人が不在がちで、1人でお子さんたちを育てるのは大変だったんじゃないですか」など、巧みに「専業主婦で収入のない期間が長かった」ことの裏を取ろうとする場合があります。

こうした質問に対しては、親から財産をもらっている場合には、「けっこうな財産を相続した」と、独身時代に働いた経験のある人なら、当時の収入金額から貯金できる金額を推定し、「高金利の時代に複利で運用していたので相当の金額になっている」ことを説明できるようにしておきましょう。


相続人である奥さんたちに共通して言えるのは、控えめだということです。

「ご両親の相続財産は?」とか「結婚前の収入は?」と尋ねた場合、「人さまにいうほど多くありません」と遠慮がちに答える人が多くなりますが、税務調査ではこれが不利に働いてしまいます。

一般的な感覚からすると、専業主婦だった人が3,000万〜4,000万円の預貯金を自分の財産として持っているというのは、ヘンな感じがするかもしれません。

しかし、決してあり得ないことではありません。

ここ20年ほど預金金利の低い超低金利の時代が続いているので、世の中の人の多くが忘れているかもしれません。

しかし、昭和の終わりから平成の初めにかけてのバブル時代がありました。

当時、複利で計算すると、10年で2倍近くになる元本確実な高金利の金融商品が数多くあったのです。

独身のころ、ある程度の預貯金を持っている人なら、それに親の相続財産や夫からの贈与を合わせてまとめて運用すれば、決して作れない金額ではありません。

ある程度の年齢の調査官だと、こうした時代背景を説明すれば、妻の高額な財産について納得してくれます。

その時代を知っているので、理解が早いのでしょう。

ですが、若い調査官の場合は、自分が大人になった時、すでに低金利時代が始まっていたので、なかなか納得が得られません。



クエスト不動産経営管理(株) 石光良次


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