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クエスト不動産ブログ / Quest Blog.
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■金融機関の不正融資問題
スルガ銀行を筆頭とする投資不動産への不正融資問題を受け、金融庁から各銀行へ「投資用不動産向け融資に関するアンケート調査」が行われ、詳細も公開されています。
このアンケートから浮き彫りになった、銀行の融資の実態について知りましょう。
「目先の融資実績が欲しい」営業マンの姿が浮き彫りになっていました。
投資不動産への不正融資問題を受けて、金融庁は各銀行へアンケート結果を金融庁のホームページで公表されています。
アンケート結果から、金融庁が問題視している要点についてです。
・銀行営業マンが、不動産業者に改ざん行為を能動的に働きかけていた
・多くの銀行営業マンが、不正に作成されたデータを黙認して融資していた
多くの不動産業者による不正行為に対して、銀行のチェック機能がないどころか、それを助長していた、ということが、アンケート結果からも、明るみになっています。
特に、平成27年度以降、相続対策として高齢者の富裕層、ならびに、高収入の給与所得者を対象に、不正融資が極端に実績を伸ばしました。
しかも、銀行が紹介を受ける不動産業者に対して、取引基準を設けているという答えは、14%という結果が出ています。
つまり、「融資さえできるならなんでもいい」と言うことだったのです。
加えて、融資の相手は多くが、相続対策の高齢者やサラリーマンです。
銀行交渉など、まったくの無防備な方々がターゲットとなっていました。
それを良いことに、不動産業者は投資物件の売価を吊り上げ、それを銀行が高金利で全額融資することが横行していたのです。
結局、銀行の営業マンにすれば、事業性よりも目先の融資実績が欲しいのです。
支店長も同様です。銀行にとって申し分のない高金利で設定しても、交渉もされず、文句もないとなれば、カネ余りの昨今、銀行が飛びつくのも、当然だったのです。
要は、声を挙げない借り手には、めっぽう強気で仕掛けてきます。
それが銀行ということを知りましょう。
銀行交渉の際には、この資料を机の上に出し、
「金融庁が公表したこの資料を読ませてもらったけど、ひどい内容ですね。金融庁が改善へ向けて躍起になるのも、無理ないですよね。おたくは大丈夫でしょうね」
と、言い放ち、ゆさぶりをかけてみてはいかがでしょうか。
「銀行がどんなことをしていたのか、こっちはわかっていますよ。」
このことを、遠回しに伝えることで、こちらの立場をより有利な状況に、立たせて欲しいです。
交渉事についは、心理戦なのです。
金融機関の不正融資の問題を知っておけば、それだけ有利な立場となるのです。
クエスト不動産経営管理(株) 石光良次