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かきあげ

2019/05/02

「かきあげ」と言っても「天ぷら」ではありません。

ここでの「かきあげ」は、不動産用語です。


不動産取引における「かきあげ」とは、売買契約書を2種類作って、銀行融資額をかさ上げすることです。

もしくは、契約金額を改竄や修正してローンを通すことです。

「書き上げ」と表記されている場合もありますが、真偽のほどはわかりません。


たとえば、売価1億円の土地・建物があるとします。

売主と買主の間で取引価格1億円の売買契約を締結し、その写しを銀行に提出するというのが、普通のやり方です。

ところが、「かきあげ」の場合は、本物とは別に、1億2千万の契約書をもう一本作成して、銀行提出用に使うという手法です。

売買金額の9割まで融資するというように、掛け目を入れて来る銀行だと、1億2千万の90%ですから1億800万の融資が得られ、『オーバーローン』を実現できるという訳です。

ストレートに言うと銀行を騙すワケです。

窓口の銀行員も薄々気づいているとも言われており、ブラックに近いグレーゾーンと言われておりました。

契約書を2種類作成する際、売り主が捺印しないと成立しません。

そういう意味で、誰もが「共犯」になってしまうわけです。

この「かきあげ」が不正であり、ドンドン世の中にバレてしまい、厳しく取り締まられるようになったのです。

万が一、銀行(の本部)にバレたら最悪の場合、貸付金の即時一括返済を求められる場合も出てきました。

「期限の利益の喪失」となります。

貸出金利を8%にされる場合もあるようです。

不正な「かきあげ」は、バレてしまう場合もありますので、やめましょう。



クエスト不動産経営管理(株) 石光良次


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