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■保険の歴史
保険の起源は、諸説あります。
保険の歴史は古く、古代オリエント時代に起源があると言われています。
この時代は、さまざまな交易が行われており、人々の文化も華やぎました。
しかし、その交易には自然の猛威や盗賊・海賊などによって大きな危険(リスク)を伴っていました。
これらのリスクに備えて損失補填のため資金借入が行われていました。
このことが、保険の起源だと言われています。
紀元前2250年頃のバビロン王ハムラビの時代に隊商(キャラバン)の間に、保険と似たような取り決めがあったようなのです。
その内容は、「資金を借りて出発した対商が災害に遭ったり盗賊に襲われて荷を失った場合、損害は資金を貸した者が負う」というものでした。
これが、保険の考え方の始まりだと言われます。
ただ、金利が10%、担保が人質だったためバビロニアの通商自体が衰退していったということです。
また、紀元前1800年頃のハムラビ法典では、「冒険貸借」の原型や、災害時の相互扶助としての社会保険的な制度が見られます。
その後、紀元前300年頃に登場したのが、「冒険貸借」です。
地中海の貿易で活躍する商人たちにより展開しました。
これは、船や積み荷の持ち主が、それを担保に金融業者からお金を借り入れし、もし船や積み荷にトラブルがなく交易を終えることができたなら、利息を付けて返済するという制度です。
一方で、船や積み荷が無事でなければ、返済は免除されるという条件が付いていました。
現在の保険により近いものであり、「海上保険」の原型であったとされています。
このように保険制度は発展していきますが、ローマ帝国の滅亡と地中海貿易の衰退が保険制度も衰退させていきます。
さらに1230年、教皇グレゴリー9世が利息を取って儲けることは、キリスト教の教えに反するとして「利息禁止令」を出しました。
これによって「冒険貸借」の制度は終わります。
15世紀半ばから17世紀半ばの大航海時代に入り、航海が失敗したときは金融業者が積荷の代金を支払い、航海が成功したときには金融業者に手数料を支払うという仕組みが生み出されました。
個人間で行われていた保険が、組織的に行われるようになって、海上貿易とともに損害保険も発展して行くようになります。
クエスト不動産経営管理(株) 石光良次