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■ギャンブルで儲け続けることはできません
ギャンブルでは、儲け続けることはできません。
確率的に、負けるのが必然の仕組みです。
以前お伝えしたように、宝くじの場合では、購入金額のおよそ40%が返ってくるよう確率的にできています。
それに比べて競馬は約70%、パチンコは約80%と良心的に見えてしまいます。
しかし、回数を重ねるたびに、ドンドン減っていくことに変わりはありません。
勝ったり負けたりを繰り返しながら、徐々に減っていくのです。
結論を言えば、ギャンブルは運営側が儲かるようにできているです。
当然ながら、ギャンブルは店側が利益を出さなければ、店舗運営を継続できません。
ということは、運営側に利益が出て客が負けるように仕組まれているということです。
「攻略法があれば、勝ち続けることはできる」と言う方もおられます。
ギャンブルに共通してあるのが攻略法で、一定の法則性に従えば勝つ確立を上げることができるとされるものです。
しかし、その攻略法も企業によって対策されて、すぐに使えなくなったり、攻略法を真面目に続けることが案外難しかったりします。
ギャンブルに【運】はつきものです。
どんな完璧な攻略法でも、勝率を100%にすることはできません。
そのため攻略法を駆使しても負けることも多くあります。
「この攻略法は自分には合ってないのではないか」
「新しい攻略法を探さなくては」
「このあいだ試した方法が当たったな」
こうして、すぐに他に目移りして脱線してしまいます。
特にプロになって生活がかかっていると、将来の不安から精神的に不安定になり、冷静な判断ができなくなります。
では、なぜ人はギャンブルにハマってしまうのでしょうか?
ギャンブルをやっていると金銭感覚が狂い、千円札がただの紙切れのように感じられる方もいます。
そして、お金を失うのを何でもないことと思ってしまうのです。
ギャンブルをやっている時、特に大当たりをした時には、大量のβエンドルフィンやドーパミンといった快楽物質が分泌されます。
これは麻薬をやっている時と同じ脳内物質です。
麻薬をやっている人が、自分ではやめられなくて治療を受けるのと同じように、ギャンブルの快楽から抜け出すのも本当に難しいものです。
良く陥ってしまうのは、負けてもすぐに取り返せると思ってしまう場合があります。
一度大きな勝ちを経験すると、人間の脳はその記憶を強く覚えています。
負けて悲しい感情は、一晩寝ると忘れてしまいますが、勝った時の喜びはなかなか消えることはありません。
喜怒哀楽によって、脳の海馬が受ける刺激が多ければ多いほど、長期の記憶に残ります。
金銭感覚が狂って、お金を失うことへの恐怖心が薄れてしまった状態では、勝った時の強烈な喜びの感情を超えることができません。
その為、勝つことばかりを考えてしまうようになるのです。
また、普段から幸せを感じていない人は、ギャンブルにハマりやすい傾向もあります。
精神の状態が不安定だと、快楽に依存しやすくなってしまうのです。
たとえば、お酒や性行為、リストカットでも快楽物質が分泌されます。
依存症になると借金してまで続けたり、家族への迷惑を考えないなど、自分を抑えることができずに衝動的に行動してしまいます。
現在、パチンコやパチスロでは、店舗にホールコンピュータが導入されており、店舗の売り上げをコンピュータが管理しています。
コンピューターで集計したデータをもとに、月末までに目標達成するための売上計画を客への還元率を考慮して台の設定をします。
玉を出しすぎて、1日の利益目標が未達の場合には、翌日以降で下方修正して利益回収するようにもできているのです。
ギャンブルの射幸性が問題となり、法律が年々改正されており、ギャンブルの業態が縮小しています。
射幸性とは、利用者の「幸運を得たい」という心をあおぐ性質のことで、ギャンブル依存症という病気に追い込んでしまう悪い面があります。
これを規制するため、ギャンブルはローリスク・ローリターンの方向性に年々修正されています。
このため、今は稼ぐことができても、将来的に稼ぎ続けることは難しいでしょう。
パチンコ・パチスロでは、昔のハイリターンが良かった人は手を引いており、ギャンブル人口はどんどん減少しています。
稼働率が下がれば、店舗は利益を回収するために、客への還元率を下げようとします。
さらにギャンブル人口は減り、業態全体までも縮小して行っているのです。
ギャンブルでは、儲け続けることはできないのです。
クエスト不動産経営管理(株) 石光良次