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銀行は「安定性」を演出しています

2019/01/21

預金者から資金を集め、企業に融資する銀行融資は、「お金を借りる人(企業)」と「お金を貸す人(預金者)」の間に第三者(銀行)が存在するという意味で、『間接金融』と呼ばれています。

この『間接金融』は、高度成長期には上手く機能し、銀行と企業は「長期に安定的な関係」を築くことができました。

しかし、一見【安定的】に見えるこの『間接金融』も、実は決してリスクの低いビジネスとは言えないのです。


自己資金の何倍ものお金を企業に貸し出す以上、企業からの返済が滞れば、とたんに屋台骨が揺らいでしまいます。

また、預金者全員が預金を全額引き出そうとすると、現金を置いていないので、『取り付け騒ぎ』が起こります。


貸出債権の価値も、企業の返済余力に左右されますので、外側からは見えにくいです。

だからこそ、銀行は『安定性がある』『信用がある』と顧客や市場や世間に思いこませる必要があります。

 
事実として、メガバンクならば、巨額の貸し出し資産、数万の行員を擁し、大手町や丸の内の一等地に巨大な本部ビルを構えています。

そして、多くの銀行員は、高学歴で、しっかりとしたスーツを着込んでいます。

これらは、いわば銀行の『安定性』と『信頼性』を演出する舞台装置とも言えます。


だからと言って、銀行の経営が実際に安定しているとは限らないのです。

最近でも、日本のバブル崩壊後の不良債権問題や米リーマンショックなどで、金融は危機にさらされました。


ただ、こうした金融危機に際しても、多くの銀行は、『経済を安定化させる』という大義名分の下で投入される『公的資金』によって救済されました。

「だから、銀行が潰れることは有り得ない。最後は、政府や日銀が公的資金で救ってくれる。」

おそらく、こんな見方も「銀行は潰れない」という【神話】の根拠になっているのだろうと思われます。

しかし、これからの世の中の変化に対応することができないようであれば、今後も通用するとは限らないのです。



クエスト不動産経営管理(株) 石光良次


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