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銀行は儲からない業種になった?

2019/01/19

銀行は、本業でも運用でも収益を上げることが難しくなりました。

では、そんな銀行が、どのようにして、収益を上げるのでしょうか?

なんと、会計上のテクニックで、無理やり黒字にしていることも多くなっているようです。

具体的に問題視されているのが、『貸倒引当金』の取り崩しです。


『貸倒引当金』とは、融資先が突然倒産して、大きな損失が銀行へ発生しないように、融資金の一部を費用化して積み立てておくものです。

正常な融資であれば、融資金額の5%〜10%の『貸倒引当金』を計上するのが一般的とされています。

また、リスクが高い融資先に対しては、融資金額の50%もの『貸倒引当金』を計上しなければなりません。

『貸倒引当金』は、融資に対して積み立てを行うものですので、融資金が返ってきたら、『貸倒引当金』は取り崩すことができます。

リスクの高い融資先に、1,000万円の融資を行っていた場合には、500万円の『貸倒引当金』を計上することがあります。

この1,000万円が返済された場合には、500万円の『貸倒引当金』が返ってきますので、500万円は収益になります。

このため、経営が苦しい銀行は、収益を得るために、無理矢理リスクの高い融資先へ貸し剥がしを行います。

このことによって『貸倒引当金』と取り崩し益によって、収益を得るという事例が最近は珍しくないようなのです。


「【絶対に潰れない】と言われてきた銀行という存在」も今や昔となりました。

現在の銀行は、融資、運用、手数料などの収益源が、ことごとく断たれつつあり、冬の時代を迎えています。

その為、銀行は『儲かる業種』から『儲からない業種』となっています。

これまで、ずっと首位を守ってきた就活生の人気業種ランキングも、2018年は4位にまで転落してしまいました。

内定辞退者の数も、急増していると言われています。

銀行は、これまで、銀行だけの収益を考えて、企業を育て地域経済を活性化させるという公共的使命を忘れてきたのかもしれません。

今後、地域経済を活性化させることができない銀行は生き残れません。

また、金融庁もそのような方針で、銀行を指導しています。


今後、「生き残る銀行」と「生き残れない銀行」の2つに別れます。

お金を借りるのであれば、将来的に長く取引ができる生き残れる銀行を選択できる方がいいですね。

自分がお金を借りようとしている銀行の決算状況を確認することも、重要となってくるのではないでしょうか?



クエスト不動産経営管理(株) 石光良次


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