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マイナス金利の影響

2019/01/18

今回は、マイナス金利について書きます。

銀行が、融資を行う努力をせずに、預金を日銀に置いておくことで、収益を上げていることがありました。

リスクを取らず、何もしなくても、勝手に収益が上がってしまう構造だったからです。


そこで、現状を問題視した国は、2016年から日銀当座預金の一部にマイナス金利を導入しました。

これによって、今までは、日銀に預けておくだけで利息収入があった銀行は、逆にお金を預けておくと、利息を日銀に払わなければならない事態になってしまいました。

つまり、銀行は通常の運用によって儲けることについて、難しくなったのです。

これによって、銀行が本業に本気になり、融資先の開拓や企業の育成を行うことを期待されました。

しかし、なかなか上手に運用できる先を見つけることができず、結果として、アパートやマンション投資に資金が回ることにもなりました。

その為、不正融資の問題にまで、発展するようになってしまいました。

不正融資をしたスルガ銀行については、新規融資をストップしてしまう事態となりました。


現実として、融資によっても、運用によっても、収益源を断たれてしまった銀行は、非常に苦しいタイミングに差し掛かっていると言えるでしょう。


銀行は、安全な国債を購入して、利息収入を得ることで収益得るという方法でも儲けていました。

実際に、2011年の銀行全体の国債保有額は、150兆円近くにのぼっており、2兆円弱を国債の利回りで稼いだとも言われていました。

日銀の異次元の金融緩和の影響によって、国債の約4割を日銀が保有するようになったことから、国債運用による銀行の収益も尻窄みとなっているのが現実です。


マイナス金利の影響については、今後もっと凄いことが起きる可能性もあります。

「有史以来、マイナス金利になった歴史が無い」とも言われています。

しっかりと注意をしてください。



クエスト不動産経営管理(株) 石光良次


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